老後のためにバリアフリーの基礎を作っておこう。間取りで工夫したところ。

こんにちは。葉月いち歩です。

自作の間取りを練りながら、私が重要だと考えていた事の1つは、
「老後もできるだけ長く、2人で安心して暮らせること」
でした。

年を取って体が動きにくくなったとしても、まずは2人でなんとかしなくてはならない。子どもを望んでいないので、自分たちより若い家族に助けてもらえる可能性は0ですからね。

夫と私の体格差を考えても、夫が先に弱った場合は相当厳しい状況になるでしょう・・・

それでも、できる限り長く家で2人で暮らしたい。そのためには、動きにくくなった体でも何とか暮らせるような、介護や最低限の生活を意識した間取りを今からある程度作っておこう。とそんなことを考えました。

どうすれば年を重ねても暮らしやすいのか?間取りの中で介護を意識して工夫したところをご紹介します。

老後のために工夫した間取り

①廊下の幅を広くする

手すりを付ける、杖をつく、横から支えて歩く、車椅子に乗るなど、動きにくくなった時の移動に必要なものが、狭い廊下では使いにくい可能性が大きいです。

あと、恐ろしい事態ですが救急車で搬送されるようなことがあれば、狭い廊下を通って運び出してもらうことは運ぶ側の負担も大きく難しい可能性もあります。

そこで、将来それらを使うときが来ることを見越して、最初から廊下の幅を広めに取っておくことにしました。廊下は78cmの幅が通常のようですが、私たちの家では120cmの幅になっています。

関連記事:廊下の幅にもこだわりを。

②トイレを広くする+部屋から近くする

生活の中で、最も人に見られたくないのはトイレの場面ではないでしょうか。
そのトイレが一人で済ませられなくなると、介護する側もされる側も大きな負担を感じてしまうと思います。

そのため、普段過ごす場所からできるだけ近く、けれどプライバシーを感じられるギリギリの場所にトイレを配置し、トイレにたどり着くまでの困難を最小限にすることにしました。

さらに、トイレの広さも通常より大きくして、服を脱ぐ・立ち座りなどは一緒に個室内に入って手伝えるようなスペースにしました。

普通の1畳サイズのトイレでは、そういったことはなかなか難しいと思いますが、120cmほどの幅にすると一気にゆとりができます。

関連記事:この間取りで大丈夫?トイレへの動線を考える。

③脱衣所・お風呂を広くする+リビングと繋げる

これも、一緒に入って介助ができるようにゆとりのある広さにしておきました。
システムバスの広さは1616サイズ(160cm×160cm)が標準でしたが、少し洗い場を広げた1620サイズを選びました。

動きにくいとお風呂に入るのが億劫になってしまうのが予想されますが、そうなる時をできるだけ先にできるといいなぁと思っています。

デイサービスなどに通えばそこでお風呂に入れてもらえるので、まぁ必須ではないのかもしれませんが、家のお風呂が入りやすいに越したことはないですしね。

また、ヒートショックの予防のためにもリビングと繋がった脱衣所にしました。普段人がいる部屋のすぐそばだと、様子も見やすいですし安心感があります。

④リビングの中に、寝起きできるスペースを作る

生活に最低限必要なのは、食事とトイレとお風呂、これかなぁと考えています。

では、それらと最短距離の場所とはどこなのか。と考えると、プライバシーの確保された寝室ではちょっと遠いです。

台所からもトイレからもお風呂からも近い場所、それはリビングなのです。

なので、将来動きにくくなったその時は、リビングで寝起きすることができれば生活に必要なものが身の回りに揃っているという、ワンルームマンションのようなコンパクトな暮らしが叶います。

でもリビングの床に布団敷いて寝るのはちょっと無造作すぎて嫌ですし、立ち上がる時も床からだと負担が大きいです。
寝室らしいちょっとしたプライベート感もできれば欲しい。

そこで、小上がりの畳コーナーをリビングの中に作ることにしました。(下の画像の「和室」と書いてあるところです。)

布団を敷いて寝ることもできますし、介護用のベットを置く必要が出てきたときには小上がりを撤去して段差をなくしてしまってもいいかなと思っています。

3面は壁で囲まれているので、ある程度のプライバシーも確保できていると思います。

さらに、家の中で最も外の景色や家族の様子が見えやすいリビングなら、介護される側の寂しさや退屈さも軽くできると思います。

体の自由が効かない中、寝室でほぼ寝たきりで過ごしていたら、きっと寂しいし閉じこもったような気持ちになるでしょうし・・・

なのでこのリビングの一角にある畳スペースが、将来の寝起きするスペースとして役に立つときが来るのではないかなと考えています。

そして、できる限り移動の負担を削るとともに、介護される側の心の負担も軽くする間取りになると期待しているのです。

老後を意識した間取り作りのメリット

①普段の生活も楽になる

広めの廊下やトイレやお風呂は、体が動きにくくなくても快適です。夫が大柄なこともあって、窮屈そうなところを解消できたのがとても良かったです。

また、畳スペースは昼寝や家事、お客さん用のスペースなど、普段の生活でもいろいろな用途に使えるので便利です。

関連記事:畳コーナーの広さはどうする?用途を増やすには。

②将来のバリアフリー化がしやすい

将来、おそらく体の状態に合わせて必要な手すりをつける・段差をなくすなど、本格的なバリアフリーのために手を加えるときが来るでしょう。

その時を見越して間取りを工夫したり、スペースにゆとりを持たせておいたりすることで、大きなリフォームはしなくてもいいのではないかなと考えています。

これが、例えば2階リビングだったりすると、将来エレベーターの設置を検討する必要が出てくるなどリフォームにかかる費用が大きな金額になる可能性もあります。

そんな将来の手直しの負担を軽くするためにも、最初からバリアフリーを意識しておくことは良いことだと思います。

まとめ

バリアフリーを意識したとはいっても、玄関には普通に段差もありますし階段もあります。

今は、どこかの入口に長いスロープと少しの段差があったとしたら、迷わず段差をのぼるよなぁと思ったら、なんでもかんでもバリアフリーにするのはそんなに快適ではないと思ったからです。

まだその時が来てもいないのに闇雲に老後のことだけ考えても、空振りするかもしれないし普段の生活の楽しさが後回しになってしまう可能性もあります。大切なのはバランスだ!と気づいたのです。

なので、後から簡単に直せそうなところや、今はあっても嬉しくないと思うものは切り捨てました。

そして、今の段階でも便利だと思えること、後から治すのは大変そうなところに絞って最初からバリアフリーを意識することにしました。

こうして今の2人の生活と、まだどうなるか分からない老後の生活、どちらもバランスよく大事にできるような配分で、バリアフリーの基礎を作れたかな~と思っていますが、答え合わせは30年後ぐらいでしょうか。予定通り長生きしていることを祈るばかりです・・・!

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